辞める理由。

2004年12月13日 宝塚
ケロちゃんの退団理由がわからないとみんなが言う。

?????

退団理由・・・・・?言ってるじゃん。

本当の退団理由が知りたいと師匠も「み」さんも他の友人たちも言う。

?????

本当の退団理由・・・・・?言ってるじゃん。

ケロちゃんは「今なら辞められるかもと思った」と言った。

私にはそれで充分。ケロちゃんがそう思ったなら、そう言ったなら、それが理由なんだ。

みんな「結婚」とか「他のことがしたくなった」とか言われたほうが嬉しいらしい。納得いくらしい。
私は、そうじゃなかったことが嬉しくて仕方ない。結婚や他の仕事と天秤にかけて宝塚を手放す、なんてことはケロちゃんには似合わないと思ってる。「汐美真帆」には最初から最後までタカラヅカとだけ向き合っていて欲しい(勝手な要望だけれど)。
人生全てタカラヅカ。タカラヅカと真剣に対峙して、愛して、どっぷりつかっているからこそ。そういう人にこそ、「辞められるとき」が降ってくる瞬間、神様がささやく瞬間はあると思う。そして、それが降ってきたら、もう誰にも、本人にも、止められないんだと。たとえ未練があったとしても。

タカラヅカには普通は一生は居られない。いつかは去らねばならないなら、外的要因ではなく、本人の気持ちが自然に、幸せの中で、そこへ向かったのならこんなに幸運なことはない。選ぶことを強いられたのではなく、仕方がなかったのではなく、自由な風の中で「今だ」という声が聞こえたのなら。それは「汐美真帆」という、タカラヅカへの愛に満たされた物語の終わりとしてふさわしい。

今、ケロちゃんは一生懸命メディアで、お茶会で、説明してくれている。オギーのショーで、沢山のスタッフさんと仕事ができて、瞳子ちゃんが戻ってきて、色んなことが良いタイミングで、と。説明しているケロちゃんはもどかしそうに見える。言葉で説明できるものではないのだと思う。神様のささやきなのだから。

そうじゃないのかもしれない。「今なら辞められると思った」という言葉自体が本音ではないのかも知れない。でも、私はケロちゃんが発信する「汐美真帆の物語」を信じたいし、信じている。それを信じなくてどうするの?自分で物語を書きかえたくはない。不幸せな方向への書きかえならなおさらだ。

緑野師匠が名づけてくださった「ドリー」は私が(いい年なのに)ヲトメなドリーマーだからというのが由来だ。(笑)
こんな、神様のささやきなどというたわごとを勝手に信じてるのも師匠から見たらドリーマーでポエマー(英語間違ってるよアンタ)で苦笑されていることと思う。実際この話をしたら反応に困った顔をされてたし(笑)
でも、イタかろうと、笑われようとドリーマーでよかったと思う。少なくとも退団理由に関する限りは、私はしあわせだから。つらくないから。私の望んでいた形だから。

退団してしまうこと、汐美真帆を失わねばならないこと、そのこと自体はつらくてつらくて、淋しすぎて悲しすぎて、受け入れきれてないけど。
撤回してもらえるなら。
神様が「間違ったよケロちゃん!まだダメだ!」と叫んでくれるなら、本当に嬉しいけど。

でも、きっと神様は正しい。今が、一番幸せに物語を締めくくれるときなのだと、ささやいたんだ。だって今舞台のケロちゃんはあんなに幸せそうだもの。

あと13日で、汐美真帆の物語は終わる。きっと最高のハッピーエンディングで。

    ☆

異端は承知しております。でも本音なのです。すみません。

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今日は私は観劇はお休みでした。師匠がご覧になっているので帰阪次第アップして下さるでしょう(と強要)。

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