トークショーの日の日記(2)
2005年1月8日 宝塚12時過ぎ、三越へ舞い戻る。
入り組んだ「宝塚展」の会場内を進み、奥のトークショー会場入り口に辿り着く。13時の回、入場はできなくても周辺にいれば声だけは聞こえるかも、あるいは入退場時のケロちゃんがちらりとでも見えれば、という思いは皆同じのようで、そこには15時の回をゲットしたはずの面々が一杯(笑)その中に師匠を発見。トークショーの会場は簡易パーティーションで区切られているだけで、マイクを使ってのトークショーだからパーティションに張り付いてれば姿は見えずとも声は楽勝で聞こえそう。良かった。12時半ごろからパーティション周りは場所取りのケロファンでいっぱいだった。師匠に「展示見ました?」と尋ねると「星組の集合写真だけ」とのこと。みんなご同様のよう。もちろん私も。まあ、それどころじゃないわな。衣装見てる場合じゃないって(笑)
一般客の通行の邪魔をしつつもパーティションに張り付いておしゃべりしていた。
そしたら。
師匠が突然すごい勢いで私の肩をつかみ、後ろを振り向かせてくれた。
ケロちゃんが、いた。
色白の域を通り越して白い肌。金髪(に見えたのは光の加減だったらしく、トークショーで見たら茶髪だった)にパーマ。青のジャケット、白のパンツ。
汐美真帆のままの、なじみの姿で。
係員の人に守られるようにしながら会場内を急ぎ足で通り過ぎてゆく。トークショー開始前に会場内の展示を一応見て回らねば、ということなのだろうか。
あっという間のことで、みんな騒ぐ余裕もなく、ただ息をのんで見つめていたという感じ。妙に静かだった。私の耳に音が入ってきてなかっただけかもしれないが。
また、会えた。姿を見られた。それだけで何だかすごく幸せだった。
皆で顔を見合わせて。会えたね。ここにいてよかったね。スカートじゃなかったね。髪黒くもしてなかったね。汐美真帆のままだったね。
とりあえず「スカートじゃないです」と「み」さんにメール。今頃、全国各地のケロファンがこの地に思いをはせているのだろう。来たくて来たくて仕方なくても来られなかった人も多いだろう。
13時の回が始まる。トークショーの内容自体はあちこちで出ているとおりだけど。
一番気になるのは、「もう会えないんですか?もう汐美真帆は消滅なんですか?」ということ。私はどう解釈していいのかよく分からなかった。
舞台に立つつもりはない、いただいたお話も全部お断りした、という話には解釈の余地は無いのだけど。
司会の方がかなり突っ込んで聞いてくださっていて、もう汐美真帆のお名前は使わないんですか、というような質問に対して、何だかよくわからない(私には、ね)答えをしていた。皆さんにお会いするようなことがもしあれば、汐美真帆の名前を使うでしょう、本名じゃ「誰それ?」となるから使わざるを得ない、みたいな。
それを「今後も我々に会うような機会をつくるつもりがある」というように解釈していいのかどうかという点が私にはよくわからなかった。そんなつもりは全くないけど、質問されたから答えてる、みたいな感じもしなくはなかった。今もその点については混乱していて気持ちも頭も整理がついていない。録音をサトリさんに聞かせてもらえばもうちょっと整理がつくかなぁ。(サトリさんへ:撮影は禁止されてたけど録音は禁止されてなかったから堂々としててもよいのでは・・・?そういうものでもないのかなあ。)
13時の回は、26日の千秋楽の話と、千秋楽以降今日まで何をしていたか、の話が中心。
26日は寝るのが遅くなったが(11時過ぎまでフェアウェルだったもんなぁ)27日はいつもどおり早起きして、9時には銀座の街を歩いていたそうだ。
動き回らないと落ち着かない、ずーっとなんやかや動いてる、と。
色々用事をすませて、片づけをして、レッスンにも行って、というのがこの10日あまりの全てらしかった。
タンス壊しの話もさることながら、タンス壊しにいたるまでの経過。
タンス処理のためにごみ処理所に回収してくれと言いに行ったら予約制だった、そこで、木でできたものなら細かくすれば一般ごみとして出せるといわれたからお兄さんと細かくした、ということらしいけど。粗大ゴミ回収が予約制ということも知らないんだなぁ。お正月に聞きに行った、と一旦言って司会者さんに「お正月はそんなところお休みでしょう」と突っ込まれいつの話だったかあやふやになったりとか、どうにも締まりがなくて。一般人への道は遠そうだなぁ。
ここに来る前に献血に行ってきたらしい。初めての献血だから沢山水分を取れ、といわれて6杯ぐらいなんか飲まされてきた、と。血について色々勉強してきたらしく「自分の体のことなのによく知らなかった」と嬉しそうに語っていて。司会者さんが半ばあきれ気味で「本当に世のため人のため、が好きなんですね〜」だの「いくら『血と砂』をやったからって」だの突っ込んでた。400のつもりが200しかダメ、といわれたのが残念そうで、「明日も献血していいですか?」と聞いたらダメ、と言われたらしい。一般人への道ははるかに遠そうだなぁ。
あとは質問コーナー。15時の回は始まる前に司会者さんに「後半質問募集するから考えておいてね」といわれたけど13時は予告なしだったから観客側もとまどったらしく、質問の出は当初あまり良くなかった。
でも「『愛』についての考え、こだわりを聞かせてください」という感じの壮大な質問が出て。
ケロちゃんもちょっと戸惑っていた様子だったが『愛とは、赦す(許す?)こと』という言葉に感銘を受けたことがあるらしく、その言葉を使ってうまいことまとめていた。
あと、「千秋楽に『幸せになります』とおっしゃっていましたが寿のご予定は?」という質問も。こういうことをズバッと聞く勇気は私にはないなぁ、と質問者を尊敬。回答はこれまでどおり、「残念ながらない」と。ここで手のひらを自分側に向けて見せる、いわゆる「婚約指輪披露ポーズ」を取っていた、と後からサトリさんに聞いた。かわいいなあ。
そして、理想の男性は「汐美真帆さんみたいな人」と。いやはや参りました。それファンでも普通痛すぎて言えないよ(笑)こういう言葉、どのくらい本気で言ってるんだろう。
っていうか結構本気なんじゃないか、と。
自分の作り上げた、汐美真帆という物語にものすごく誇りを持っていて、自分が作り上げたことは置いておいてものすごいファンなんだろうな、と思いました。この言葉に限らず、この日の色んな言葉から。
で、だからこそ、続編は書きたくないと思ってるのか?と、まあ、勝手に私の気持ちに引き寄せて考えたり。私は宝塚の汐美真帆が好き過ぎて、もし女優になるとか言われたら、応援し続けるかどうか果てしなく迷ったと思う。そういう感じで、ケロちゃんも「汐美真帆を終わりにする」ことにこだわってるんだろうか。なんて。
☆
・・・・・まだ1回目の途中なのにこの長さ。困った。連休中には完結させねば。
入り組んだ「宝塚展」の会場内を進み、奥のトークショー会場入り口に辿り着く。13時の回、入場はできなくても周辺にいれば声だけは聞こえるかも、あるいは入退場時のケロちゃんがちらりとでも見えれば、という思いは皆同じのようで、そこには15時の回をゲットしたはずの面々が一杯(笑)その中に師匠を発見。トークショーの会場は簡易パーティーションで区切られているだけで、マイクを使ってのトークショーだからパーティションに張り付いてれば姿は見えずとも声は楽勝で聞こえそう。良かった。12時半ごろからパーティション周りは場所取りのケロファンでいっぱいだった。師匠に「展示見ました?」と尋ねると「星組の集合写真だけ」とのこと。みんなご同様のよう。もちろん私も。まあ、それどころじゃないわな。衣装見てる場合じゃないって(笑)
一般客の通行の邪魔をしつつもパーティションに張り付いておしゃべりしていた。
そしたら。
師匠が突然すごい勢いで私の肩をつかみ、後ろを振り向かせてくれた。
ケロちゃんが、いた。
色白の域を通り越して白い肌。金髪(に見えたのは光の加減だったらしく、トークショーで見たら茶髪だった)にパーマ。青のジャケット、白のパンツ。
汐美真帆のままの、なじみの姿で。
係員の人に守られるようにしながら会場内を急ぎ足で通り過ぎてゆく。トークショー開始前に会場内の展示を一応見て回らねば、ということなのだろうか。
あっという間のことで、みんな騒ぐ余裕もなく、ただ息をのんで見つめていたという感じ。妙に静かだった。私の耳に音が入ってきてなかっただけかもしれないが。
また、会えた。姿を見られた。それだけで何だかすごく幸せだった。
皆で顔を見合わせて。会えたね。ここにいてよかったね。スカートじゃなかったね。髪黒くもしてなかったね。汐美真帆のままだったね。
とりあえず「スカートじゃないです」と「み」さんにメール。今頃、全国各地のケロファンがこの地に思いをはせているのだろう。来たくて来たくて仕方なくても来られなかった人も多いだろう。
13時の回が始まる。トークショーの内容自体はあちこちで出ているとおりだけど。
一番気になるのは、「もう会えないんですか?もう汐美真帆は消滅なんですか?」ということ。私はどう解釈していいのかよく分からなかった。
舞台に立つつもりはない、いただいたお話も全部お断りした、という話には解釈の余地は無いのだけど。
司会の方がかなり突っ込んで聞いてくださっていて、もう汐美真帆のお名前は使わないんですか、というような質問に対して、何だかよくわからない(私には、ね)答えをしていた。皆さんにお会いするようなことがもしあれば、汐美真帆の名前を使うでしょう、本名じゃ「誰それ?」となるから使わざるを得ない、みたいな。
それを「今後も我々に会うような機会をつくるつもりがある」というように解釈していいのかどうかという点が私にはよくわからなかった。そんなつもりは全くないけど、質問されたから答えてる、みたいな感じもしなくはなかった。今もその点については混乱していて気持ちも頭も整理がついていない。録音をサトリさんに聞かせてもらえばもうちょっと整理がつくかなぁ。(サトリさんへ:撮影は禁止されてたけど録音は禁止されてなかったから堂々としててもよいのでは・・・?そういうものでもないのかなあ。)
13時の回は、26日の千秋楽の話と、千秋楽以降今日まで何をしていたか、の話が中心。
26日は寝るのが遅くなったが(11時過ぎまでフェアウェルだったもんなぁ)27日はいつもどおり早起きして、9時には銀座の街を歩いていたそうだ。
動き回らないと落ち着かない、ずーっとなんやかや動いてる、と。
色々用事をすませて、片づけをして、レッスンにも行って、というのがこの10日あまりの全てらしかった。
タンス壊しの話もさることながら、タンス壊しにいたるまでの経過。
タンス処理のためにごみ処理所に回収してくれと言いに行ったら予約制だった、そこで、木でできたものなら細かくすれば一般ごみとして出せるといわれたからお兄さんと細かくした、ということらしいけど。粗大ゴミ回収が予約制ということも知らないんだなぁ。お正月に聞きに行った、と一旦言って司会者さんに「お正月はそんなところお休みでしょう」と突っ込まれいつの話だったかあやふやになったりとか、どうにも締まりがなくて。一般人への道は遠そうだなぁ。
ここに来る前に献血に行ってきたらしい。初めての献血だから沢山水分を取れ、といわれて6杯ぐらいなんか飲まされてきた、と。血について色々勉強してきたらしく「自分の体のことなのによく知らなかった」と嬉しそうに語っていて。司会者さんが半ばあきれ気味で「本当に世のため人のため、が好きなんですね〜」だの「いくら『血と砂』をやったからって」だの突っ込んでた。400のつもりが200しかダメ、といわれたのが残念そうで、「明日も献血していいですか?」と聞いたらダメ、と言われたらしい。一般人への道ははるかに遠そうだなぁ。
あとは質問コーナー。15時の回は始まる前に司会者さんに「後半質問募集するから考えておいてね」といわれたけど13時は予告なしだったから観客側もとまどったらしく、質問の出は当初あまり良くなかった。
でも「『愛』についての考え、こだわりを聞かせてください」という感じの壮大な質問が出て。
ケロちゃんもちょっと戸惑っていた様子だったが『愛とは、赦す(許す?)こと』という言葉に感銘を受けたことがあるらしく、その言葉を使ってうまいことまとめていた。
あと、「千秋楽に『幸せになります』とおっしゃっていましたが寿のご予定は?」という質問も。こういうことをズバッと聞く勇気は私にはないなぁ、と質問者を尊敬。回答はこれまでどおり、「残念ながらない」と。ここで手のひらを自分側に向けて見せる、いわゆる「婚約指輪披露ポーズ」を取っていた、と後からサトリさんに聞いた。かわいいなあ。
そして、理想の男性は「汐美真帆さんみたいな人」と。いやはや参りました。それファンでも普通痛すぎて言えないよ(笑)こういう言葉、どのくらい本気で言ってるんだろう。
っていうか結構本気なんじゃないか、と。
自分の作り上げた、汐美真帆という物語にものすごく誇りを持っていて、自分が作り上げたことは置いておいてものすごいファンなんだろうな、と思いました。この言葉に限らず、この日の色んな言葉から。
で、だからこそ、続編は書きたくないと思ってるのか?と、まあ、勝手に私の気持ちに引き寄せて考えたり。私は宝塚の汐美真帆が好き過ぎて、もし女優になるとか言われたら、応援し続けるかどうか果てしなく迷ったと思う。そういう感じで、ケロちゃんも「汐美真帆を終わりにする」ことにこだわってるんだろうか。なんて。
☆
・・・・・まだ1回目の途中なのにこの長さ。困った。連休中には完結させねば。
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