2回目の話、もうひとつだけ。

最後の質問が「ケロさんは笑顔がとても素敵なんですが、笑顔の秘訣を教えてください、それから、もし良かったらレッスンをしてください」というものだったのだが、「笑顔がとても素敵なんですが」と言われた瞬間に「ありがとうございます☆」と「ニコッ」と音がしそうなほど満面の笑みをつくってみせるケロちゃん。かわいすぎる。しかしその一方で、「レッスンをしてください」の意味を完全に勘違いしていた。質問者は「会場の我々に、笑顔作りのレッスンをしてください」の意味で言っていたと思うんだけど、「これからもダンスとか歌のレッスンを続けてください」の意味に取ってしまったらしく「先日も行ってきましたし、今後も急にやめて体がおかしくならないように続けようと思ってます」っていうようなことを滔々と語っており、質問者はもちろんのこと司会者も誰もその間違いを突っ込む勇気はなかった(笑)

あと、こちらの見る目が変わったせいかもしれないが、やっぱりちょっとジェンヌオーラが減ってるかなあ、という気もしたり。まあそもそも私は素顔のケロちゃんはよく知らないからな。

      ☆

最後にファンの皆さんにメッセージを、と「汐美真帆ファイナルステージ」であることに十分に配慮してくださった司会者さん。本当に、名司会だった。ありがとうございました。
(メッセージそのものは、割と普通の謝辞という感じだったのであんまりよく覚えていないのです、ごめんなさい)

      ☆

エレベーターで1階へ。エレベーターを降りると化粧品売り場。「そういえばここ銀座三越だった」と素で驚く。何だかムラにでもいるような気分になっていたらしい。
裏通り、駐車場出口での出待ち。狭い歩道内、200人全員移動してきたんじゃないのか?という人数に膨れ上がる。東京会スタッフさんも勢ぞろいしており(13時の回15時の回ともスタッフとしてご覧になっていた模様)、控えめながらも仕切って(さすがにガードとギャラリーだの、会員非会員だのの区別はない状況だったので、スタッフさんも気を遣われたんだと思う)なるべくコンパクトな集団にまとめ上げてくれる。さすがだ。いつもの赤い車が横付けされて、日比谷にいるような錯覚に陥る。

ケロちゃんが三越の係員さん7・8人を従えて出てきた。白いコート。やっぱり最後は白、なのか。そこまで考えたわけじゃないかな。コートの中はよく分からなかったけど(相変わらず顔しか見てないらしい)トークショー時の服装とは異なっていたように思う。いつもどおり、にこやかにお手紙を受け取っていく。嬉しそう。楽しそう。トークショー会場で見た姿よりきれいに見えるのはなぜだろう。かわいいなあ。
後ろの人がお手紙渡しやすいように、ということなのだろうか、渡した人から順に自然としゃがんでゆく。私はお手紙も写真もなし、ただ見たいだけの人だから一番後ろのほうにいたので、おかげさまでよく見ることができた。

どう少なく見積もっても50通はあったお手紙をかかえて。みんなを見渡して。
なんだっけ。まず、「ありがとうございました」って言ってたかな。
で、車に乗るときに、残酷なジョーク。
「明日の入りはぁ〜」
みんな笑ってたけど。私も笑ったけど。みんな心は痛かっただろう。
もう、「明日の入り」は、無い。
もう無いのだということを自覚させるために、自覚するために、あえて言ったのかもしれないけど。

そして、助手席の窓を開けて「みんな、ありがと〜」と。きれいで、でもちょっと淋しそうで、泣くのを我慢していたのだろうか、というような笑顔に私には見えた。
手を振って。みんなで、手を振る。車が出てゆく。手を振り続ける。私の位置からはすぐ見えなくなっちゃったけど、ケロちゃんは道をまがるまでずっと手を振ってくれてたそうだ。

さようなら。ありがとう。
幸せだった。最後にその表情が、その笑顔が見られて良かった。

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三越の係員さんに「お疲れ様でしたっ!」と言われて皆で照れ笑い。いや、それはこっちのセリフです。ご迷惑お掛けしました。

そのまま歩道でお互いに別れを惜しむケロファンたち。泣いている人も。この人たちが一堂に会する機会も、もうないのだろう。無いと思っておかねばいけないのだろう。

師匠とサトリさんと食事をして。私の眠気が限界だったので、師匠の夜行バスまでウチでしいちゃんの新公ノバボサでも見ませんか?と誘導。私と師匠はスカステあるから、サトリさんに、新春メッセージのしいちゃんもお見せして。新公ノバボサではどうしてもまちかめぐるに話題が集中。(えーっ)だってマールやってるんだもん!いやはや、面白すぎて結局寝れませんでしたよ。しいちゃんは衣装はだけてるしさ。

師匠・サトリさんと入れ替わるように友人K・友人N・友人Yとその妹Kちゃんが到着。恒例の、ヅカ友新年会。担当違いの面々に延々とトークショーの話を語る迷惑な私。でもみんな退団者ファンには優しい。多少流しながらも(笑)一応聞いてくれて、見れてよかったね、って。

お酒が入ったらすごくすごく淋しくなって。
ケロちゃんにはもう会えないんだなあ。えーん。
で、めそめそしながらケロケロケロケロ言ってたら、「さっさと新しい贔屓をつくるべし」と諭された。そうなんだよね〜。皆ヅカファン歴10年以上のツワモノ達。贔屓を失うつらさは経験してるし、それを癒すには新しい贔屓が一番、って知ってるんだ。まあ、今の私はそんな気にはなれないけど。このメンツの中では私はもっとも「一筋タイプ」だしな。
やさしい、しかし容赦ない連中と、この夜を一緒に過ごせて、良かった。ありがと。(って連中はこのブログの存在知らないけど。こんなイタタな文章垂れ流してるの知ったら本気で唖然とされそうだ。コワイ。)

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別れはつらいし、未練たらたらだけど。
千秋楽同様、幸せな一日、幸せな空間だった。全てに、ありがとうございました。

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