トークショー13時の部、サトリさんから引き継いでおります。
サトリさんちの1月8日付「ケロさんみつこしトーク・13時の回その2」に続けてお読みください。
まだ途中ですが、とりあえずできたところまで。

    ☆

そしていよいよ、階段降りて、退団者のご挨拶というときに、袴に着替えられますよね
「はい」
そのときのお気持ちっていうのはどんなお気持ちなんですか
「さびしかったです(笑)もう、私はパレードで、最後の歌を歌わせていただいていたんですけれども、それを降りたときに、降りながら、あ、次降りるのは、もう袴姿の、最後ひとりで降りるときなんだなと思って、そっからもうさびしくて、もうずっとさみしかったんですけれども、もう・・。でも、この歌をしっかり歌い遂げなきゃと思って、皆様に、こうやって歌う姿とか、自分がしっかり男役をやってる姿を見ていただくのは最後だなあと思って、もうしっかりやらなきゃと思って、もう、降りて・・・。で、幕が下りて、で、組長さんが、皆さんにわたくしの手紙とか、同期の手紙、かのちかちゃんの手紙を読んでくださってる合間、袴に着替えてて、そのときにまあ、同期が、髪の毛直してくれたりとか、手伝ってくれて。その挨拶を、組長さんが言ってくださってるご挨拶を聞いてるんですけれども、自分で書いたくせに、なんかこうさびしくなって、それもさびしくなって。ああ、なんかほんとにもう、終わりなんだなというのを段々実感してきて。で、大階段の裏でスタンバイしたときに、私と麻園、一緒の方向から出てきたので二人でこう、握手して、ちゃんとしゃべろうねって言って(笑)」
ほんとにあの、階段の一番上から降りてらっしゃるとき、一歩一歩、踏みしめるように、ゆっくりゆっくり降りてらっしゃいましたよね
「はい、あの、辞められた上級生の方としゃべる機会があったときに、もう最後だからね、その時間は自分だけのものなんだから、もうゆっくり、大階段を踏みしめて、色んな思いを感じながら降りるといいよ、っておっしゃってくださって。そのことがふっと頭に浮かんで。で、ゆっくりゆっくり降りたら、みんなの顔が、生徒皆さんの顔もだし、客席も、ゆっくり見ることができて。なんか、みんなの目が私を見てるんだなと思ってこう、見ながら降りたら、なんか段々落ち着いてきて」
そんなもんですか。見るゆとりなんかないのかなぁと思ってましたけれども
「んーなんかね、こうやって、ああトップスターさんってみんなを見てるんだろうなあって思いながら見たりとか。で、ああ客席で皆さん、応援してくださった方々がああ、ここに座ってらっしゃるんだなあって思いながら。降りてましたねえ、はい」
そしてご挨拶をされるために、センターマイクの前にたたれました。そのとき、しゃべり始めの気持ちっていうのはどんな感じなんですか
「うーん、一応、まあ、こういうこと言おうかなっていうのは、考えておりましたので、それを・・うーん、でも、多分、私が、挨拶させていただいた言葉ひとつひとつは、まあとても、あの、うーん、色々考えたんですけれども、やっぱり一番ファンの人、私を応援してくださったファンの方の心に響くものがいいかなと思って、私がディナーショーで歌わせていただいた曲の歌詞と、あと、ディナーショー、前回、初めて、させていただいたディナーショーの題名とか、あと、バウホールで主演をさせていただいたときの台詞などを、入れたりなどなどして、そうやって、皆様に、この思いを伝えられたらいいかな、と。とっても、なんか、あの、マニアックなんですけど(笑)私の公演を観ている人しかわからない、みたいな、感じな、挨拶になってしまったんですけれども。でもそれがなんか、一番、私の言いたいことが伝わるかなと思いまして、はい」
みなさんいかがでしたでしょうか。千秋楽ねえ、なかなかチケット大変ですけれども、ご覧になった方で、汐美さんのメッセージは伝わりましたでしょうか
(会場拍手)
「マニアックですね(笑)」
わかるひとにしか
「わからないという、はい(笑)」
でもそれで、まあ、心と心が通じ合って、本当に14年間悔いなしで、幕を閉じられたわけですね
「そうですね。悔いは、ないですね、はい」
生まれ変わってもまた宝塚に入ろうと思われますか
「もういいですね」
(会場笑)
そうですか?
「はい、もう、十分です」
やるだけのことはやったと
「はい、多分、生まれ変わって入りたいんだったら、もうちょっといると思いますしね」
じゃあもうほんとに、完全燃焼したという
「はい、はい。でもやりたいことは、沢山残して辞めてるんですけれども、ねえ、男役ってやっぱり、居ればずっと長くやれるものですから、まあ、あの、男役、素敵なので。色んな役をこれからもやりたいと思う気持ちは沢山あったんですけれども。でも、悔いは全然ないので」
では、汐美真帆に点数を付けるとしたら
「あー200点満点ですかねぇ」
(会場拍手)
「(笑)はい」
良く、ご自分でも14年間頑張ったとお思いですか
「はい、もう、よくやりましたね、はい」
入学した頃のご自分を思い出すと、うんと成長したなって思います?
「大人になったなあと思いますねぇ、でも、あの、その、辞めるときにあたって、私がその、入った当時のやはり、嬉しかったこととか、楽しかったことを、あの、なんか思い出して。あのときがあったから、今こうやって幸せな自分がいるんだなっていうのを。初心に返るというか。なので、あの頃の思い出っていうのはとても大切なんだなって。あの時感じた、合格発表の時に、あの嬉しかった気持ち?なんかその気持ちに、なんか今やっと戻れたから、辞められたかなっていうのもありますねぇ」
ほんとうに真っ白な気持ちになられたわけですね
「そうですね・・・じょうずですね。さっすが!(笑)」
汐美さんとはかつて、研5?ぐらいですか、その頃、まだ下級生だった頃にご一緒にトークショーやらせていただいたことがあったんですが
「そうですねぇ」
その頃から比べれば、ほんとに立派になられて
「(笑)そうですよねぇ、もう」
みなさん鍛えられていくものですねぇ
「ねえ・・・なんか、やっぱり、宝塚ってすごいなって思うのは、そういう部分でも鍛えられて強くなるし、やっぱり自分にどれだけ努力を課して成長していくかだと思うので、その分私は、私なりのちゃんと努力をしたなと、思っておりますが、はい」
もし表彰状をあげるとしたら、なに賞をあげましょう?
「えー、そうですね、努力賞といきたいんですけれども、やはり、楽しかったで賞ですかねぇ」
楽しかったですか
「楽しかったです、もう、色んな、色んなことがあっても、それも、そういうことがあったからこそ、楽しいことがあるなあと思うんで。そんなことよりも、楽しいことが、何倍も何倍もあったので」

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